アビダルブログ

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《民営化》なんでもかんでも民営化するもんじゃない

何を民営化するのか。

ひとつの答えを示唆してくれるのが
『法と経済』(スティーブン・シャベル)
である。
以下、本書の内容の一部を引用する。




◉公営化の条件


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◉民営による不利益とは


  • サービスが供給できなくなる可能性
  • 不払い者を排除するための費用
  • 使用料がかかり、使用しにくい




◉公営による不利益とは


  • 維持費 ・設置費
  • 供給過程の諸問題




◉道路を民営化したら、、、


  • 通行料がかかる
  • ( 料金所設置費削減のため)料金所減少で不便になる。
  • 不払い者を排除しにくい
  • 使用しにくい



◉歴史にみる民営・公営


ドイツ・フランスとイギリスの河川を比較

      独・仏

         

 領主ごとに分裂

        統一

 高い河川通行料

河川は公的所有



15世紀末、セーヌ川を下って売られた穀物の最終的な値段の半分は河川通行料だったといわれる。


イギリスが経済大国として成長した要因の一つ




◉では、水道の民営化は?



 完全民営化した場合(現段階では完全民営化ではない)

  • サービスの質の低下
  • 水道代上昇
        にもかかわらず、使わない選択肢がない
  • 不払い者を排除しにくい

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