アビダルブログ

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猿人はなぜ、アフリカで出現したのか?に対する一応の説明と謎

イーストサイドストーリー」説の説明


猿人出現のメカニズム

【 乾燥化・CO2濃度低下】
               ↓     
               ↓     ①
               ↓
        【草原】
               ↓
               ↓     
               ↓
 【草食動物が集まってくる。】
               ↓
               ↓     ②
               ↓
     【猿人の出現】



①乾燥化・CO2濃度の低下によって、
    森→草原になる理由

乾燥に耐えらない森が衰退し、
乾燥に強く、CO2濃度が低くても生きていける植物(C4植物)が生えてくるから。

◉C4植物
CO2濃縮のためのc4経路と呼ばれる回路を持つ。→つまり、CO2吸収効率が良い
→乾燥地帯での光合成の効率が良い




②草食動物が集まり、猿人が出現

前述の通り、森が草原になったことで、(もちろん全部ではない)今まで、木の実を食べていたサルが「食」を変える必要が出てきた。

目の前には動物がいる。

サルは木から降り、何か武器を使い(枝や石)食糧とした、と考えられる。

手に何か持つことが同時に直立二足歩行を促した。



そもそも、なぜ乾燥化やCO2濃度低下がおきたのか?

名古屋大学地球水循環研究センターの安成哲三さんによると、

  1. ヒマラヤが上昇したから。
  2. アフリカ大地溝帯が形成したから。



◉メカニズム
【ヒマラヤ上昇】
            ↓   ①
            ↓
  1. 北アフリカの乾燥化
  2. CO2濃度低下


            ↓   ②
            ↓
        乾燥化


この要素が、揃っていたのは
アフリカしかなかった。


ヒマラヤ山脈が現在の60%の高度になったとき、モンスーンの強化と北アフリカなどの乾燥化が発生する(Abe et al.,2005)ことと
700万〜1000万年前頃に、北アフリカが、乾燥化した (21)ことから、1000万年前頃にヒマラヤ山脈が現在の60%の高度になっていたと考えられている。



①のメカニズム

ヒマラヤ山脈で河川、雨、モンスーンの影響で風化侵食が進む。
                   ↓
岩石の主成分、ケイ酸塩がCO2を取り込む
                   ↓
         CO2濃度低下
                   ↓
             (寒冷化)



②のメカニズム

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アフリカ大地溝帯が偏東風を遮る
                  ↓
西が乾燥



つまり
アフリカは乾燥化・CO2濃度が低い条件がそろっていたサバンナだったから猿人が出現した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これが、一応の説明であるが、、、



実際に猿人が発見された場所を、照らし合わせると、完全には説明がつかないことも知っておきたい。

完璧な説明ではないが、DNA分析や分子時計など、アフリカが起源である、という説は強いことも事実である。

事実、ミトコンドリアY染色体がほぼ一致して、アフリカ起源を証明している。

ただ、
例えば、アウストラロピテクス(ルーシー)は
◉東アフリカで発見されているし、


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wikiより


南アフリカでも見つかっている。
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もちろん、サヘラントロプス・チャデンシスは説明通りに近いので、嘘だとも言えない。

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wikiより


◉移動したと説明するのが一番自然なのかもしれない。